徳島〜愛媛〜しまなみ海道〜尾道〜福山〜倉敷〜岡山〜赤穂〜姫路〜丹波篠山〜京北〜京都の600km。制限40時間。約2日間。
今年は春から怠惰に過ごして自転車に乗れてなくて、調子が悪いまま200kmブルベでも100kmで脚が攣ってリタイア。果たして600kmどうなるか不安でいっぱいでした。ただ600kmに挑戦するチャンスは年に何回も無くて、チャンスがあれば準備ができてなくても参加する。これを逃すと今年は600kmに挑戦できないかもしれないから。結局あまり準備できてないままの参加です。
まずは移動。
イベント前日土曜日午後から徳島へ。
阪急は嵐山から桂乗り換え。
桂から天下茶屋まで乗り換え無し。
京都行きは混んでますが天下茶屋行きはゴールデンウイークなのでか空いてます。
南海はプラス520円で特急を利用。
いつも思うのですが南海特急の女性乗務員の方が素敵な方で丁寧です。その女性乗務員の上司の方も洗練された素敵な方でした。大阪〜神戸間の南海電車のイメージとはかなりギャップがあります。
こういう顔はめ写真好きなのですが一人旅なのでできませんでした。
徳島に夕方到着。
阿波踊り会館のすぐ近くの宿。
ボロくて狭いですけど寝るだけなので我慢。
徳島ラーメンで一番有名な店に行ったら終わってました。調べてから行けばよかった。
その次に有名な店に行ったらすごい行列でした。
20〜30分待ちました。
並び始めてすぐに明日一緒に参加予定の友達が現れて驚き。あとをつけられてるのかと思うくらい。出発前に京都で連絡をして高速バスで行くか南海で行くか相談したばかりでした。彼は高速バスで私は南海。
東大ラーメン。味濃いめ。
生卵と白ごはんがお代わり無料。
ごはん好きならかなりお得です。
次の日600km走るのでいくら食べても問題無し。
ごはん2杯。生卵は2個ごはんにかけて、1個はラーメンに入れて食べました。
今回導入したpecoさんの自転車靴下。
自転車組み立てたままホテルに持ち込みできます。
翌日朝6時スタート。
距離605km獲得標高5411m。
特に最初の峠がすごいです。
花背以上の峠が連発。
ここでみんなに置いて行かれました。
いや実はその前にスタートからほぼ最後尾でした。
ま、自分が悪いのですが。
原因は自転車ナビの不調。というか600kmものデータを減らすことなくナビに入れてしまいそのままスタート。スタートしてすぐナビがパンク。フリーズしてしまいました。いつも人任せにしていた罰です。
距離は表示してわかるので慣れないQシートで道をたどります。
曲がる交差点の情報が表になっていて各自用意してます。
交差点ごとにこれを見て道を確認。
もっと慣れておくべきでした。
激登り川井峠到着。
次の端山とともに二度と走りたくない場所に認定しました。
この時点で参加したことを後悔です。
なんとか山岳地帯を終了して徳島から愛媛へ。
徳島の素麺が食べたかったのですが食堂がほとんどありません。徳島も和歌山に似ていて海の近く以外はほぼ山。店もほとんど無し。
直売所は持ち帰りのみ。ここで買うと荷物が増えるので我慢。
郊外型店を見つけてお昼ご飯。ザルうどん大盛り。
これがこの道中唯一のまともな食事となりました。腰がありすぎるくらいのうどんは打ち立て切り立てを茹でてから出てくるスタイルで20分以上待って大幅なタイムロスです。
後悔先にたたず。もうブルベ中はお店では食べません。
お腹いっぱいになると眠くなりました。
ここで最初のコーヒー。
カフェインがガツんと効きます。コーヒー好きなのですが10日ほどあるゆるカフェインを抜いて準備しているので最初の1杯で頭がスッキリします。脳だけでなくあらゆる機能がはっきりする感じ。万能感。ただこれすぐ効果がなくなります。そして何度も使えません。このあといくらコーヒー飲んでもスッキリしないのです。不思議です。
その他にも自転車に何十時間もずっと乗り続ける間にいろいろ効果的な物を試しています。
胃が気持ち悪い!胃薬!効く!スッキリ。これもそう何回も効果が無くて、後半30時間も過ぎてくると何食べてもずっと気持ち悪いです。ただ食べないと走れない。脂肪が燃焼してくれることを願いながら走ります。水を飲まないと走れませんが飲み過ぎると胃液が薄まるのか消化に悪い気もします。
膝など痛い時のロキソニンも効果あります。ただ今回どこも痛くならないので使用しませんでしたが、途中膝痛で困っている人にあげました。完走できたかな?
暑い時は日焼け止め。完全に塗っていたつもりが腕時計の周りだけが塗れてなくてそこが火傷してただれました。次回腕時計外してから日焼け止め塗ります。
股ずれ防止クリーム。あらゆる衣ずれに効果のあるクリームでこれ無しではロングライドできないくらいです。J1クリーム。これも2日目途中まで良かったのですが土砂降りの中走り続けてクリームが落ちてしまったのか、終盤摩擦でお尻の肌を痛めてしまいました。衣服が濡れるとマメに拭いてクリームを塗り足す必要ありです。
220kmで徳島、愛媛終了。
すでにめっちゃ疲れてます。
もうやめたいくらい。
しまなみ海道(約70km)を渡って本州へ。
去年3回、その前に1回走りました。通算5回目かな。もう覚えましたね。
そのうち夜が3回です。どこも真っ暗で、橋と橋に登る通路が狭いので夜は危険です。
さようなら四国。
いつもなら橋の上の本州と四国の県境でワイワイおしゃべりしながら写真撮影しますが今回は一人旅なので路面のみ。
しまなみ終了して残りが約300km。後半戦。
ここから写真がほとんどありません。
2日目は雨。スマホを出す余裕無し。あと画面が濡れると操作もうまくできないのです。
雨だと危険も増えます。前半ミスも多く、残り時間もタイトなので必死で走ります。
絶えずメーターを見て制限時間内で走りきれるかをいつも考えています。だいたい自分の走ってる速さが感覚でわかってきます。このペースだと1時間何キロ進む。次のチェックポイント通過が何時で残り距離が何kmで、そのまま走るとゴール時間が何時で、もしパンクしたら何分ロスして、といつも計算しながら走っています。なので観光する余裕がありません。
速い人は貯金ができて、適度に休憩したり、寝たり、余裕のあるブルベになりますが、遅いと過酷です。休めない、店で食事できない、眠れない。
途中で投げ出すと休みの調整や準備やこの走っているしんどさ全部が無駄になります。それもツラい。
あと走っていて気をつけるのは事故しない、怪我しない、無理しない、自転車を壊さない。
事故はたとえ自分が悪く無くて、巻き込まれたとしても、事故処理に時間がかかり完走はまずできません。絶えず周囲に気を配り、車、人との接触を避けます。怪我や過度な疲労は翌日以降の仕事に支障があるし、自転車を壊すとかなりの金額になります。
尾道〜福山〜倉敷このあたり走っている間が夜。カフェイン効果も切れて眠いです。特に夜明け前が眠い。眠いので休憩が増えます。コーヒーを飲む、トイレに行きたくなる、休憩、座る。
宿で眠る時間が無いので仮眠を何度か。仮眠技術を身につけるとカフェイン以上に効果があります。うまく行く時と行かない時がありますが今回何度目かの仮眠、屋根付きバス停のベンチを発見。横になり15分くらい寝たのですが、一瞬で寝て夢を見て、その間に脳がスッキリして行くのを感じます。大量に開いたパソコンのファイルが次々と閉じて行く夢。目覚めたら再起動したみたいにスッキリしてました。夜が明けて目も覚めて、2日目の始まり。
冷静に考えて岡山からでも京都まで自転車で帰るとかありえない距離です。残りそれを走ります。播州赤穂のPC(チェックポイント)でスタッフの人に遭遇。ここから京都まで新快速に乗れば乗り換え無しですぐに帰れます。あと約180km。単純に計算して自転車だと12時間。それもトラブル無しで。急ぐけど、安全に。
姫路から京都でもたいがい遠いです。それも丹波篠山経由。ここからまた山だらけ。丹波篠山から園部、亀岡方面へ。このまま家に帰りたくなります。亀岡からならJRで家まで10分です。
疲れているのもあって丹波篠山から園部が遠く感じます。さらに園部から日吉が遠い。ただ脚の調子は良く、どこか痛いこともありません。
やっとの思いで日吉ダムへ。
この辺から自分の練習範囲なのですが、やっぱり疲れているので遠く感じます。日吉ダムから京北のファミリーマートってすぐ近くに思ってましたがなかなか到着しません。
最後は京見峠を越えて岡崎で終了。
雨も土砂降りで寒くてたまりません。
最後受付終わって崩れ落ちるように石につまずき転びました。張り詰めていた緊張が切れたのか、疲れてヨロヨロです。身体の奥の方から心底疲れました。
もうしばらくロングライドはしなくていいです。
体重が2日で4kgも落ちてました。水分が抜けているのも大きいですが、脂肪も減ったかな。
よくこれだけ走ったもんだわ。車でもしんどいわ。
途中尾道手前で出会った自転車に乗った青年に「どこまで行くんですか?」って聞かれて、「京都ですよ」と答えたらびっくりしてました。普通行かないですね、尾道から京都まで自転車では。普通尾道から京都なら新幹線です。