川西400。
400kmブルベで非常に人気のコース。
その理由はアップダウンが少ないので完走率が高いから。
400kmブルベは年間でのイベント数が少ない。少ないけれど400kmブルベを走らないのならさらに厳しい600kmブルベを2回完走しないとSRの認定が受けられない。なので難易度の低い川西ブルベに申し込みが集中する。昨年はスポーツエントリーで申し込み開始と同時に殺到して5分で完売した。完走するより、申し込みできるかどうかが難しいブルベだ。
イベント申し込みは開始前から、パソコンで待機して、必要事項をコピーして、開始と同時にペーストしていく。それで無事参加権獲得。ただいつも一緒の友達は誰も申し込みできず、今回は一人での参加になった。
当日朝。
川西8時スタートなのでまったり電車移動。
阪急が早くて安い。
輪行バッグ。
PEKO輪行バッグ。小さいけどヒモや付属が別にあるので二つに分ける。それでもモンベルより少しコンパクト。
ただ生地は薄いので入れる時は注意が必要。
スタート受付。
お菓子とゼリーもらう。
他の参加者に比べてまだまだ荷物が多い。
ハンガーノックや寒さや雨を恐れてつい荷物を持ちすぎてしまう。慣れた人ほどたいてい身軽である。
川西〜亀岡
朝8時スタート。距離400km。制限時間は27時間。翌日午前11時までにチェックポイントを全て通過して戻ればよい。
雨上がりでまだ路面は濡れている。
空模様は怪しい。
川西からはエマコーヒー、納豆食べ放題、卵食べ放題を通るコース。
亀岡からよく走るルートの逆回り。
知ってるコースなので安心感高い。
納豆食べ放題。
生卵食べ放題。
食べ放題が好きみたいで恥ずかしい。
亀岡〜福知山
これもベッキー逆回り。
知ってるルートなので安心感高い。
平沢の池。
亀岡から日吉。
ゾンネ行かないのに胡麻。
ゾンネ寄りたい気持ちはあるけど休憩するには早いので我慢。
和知のトンネルを避けるルート。
ここも以前みんなで天橋立に行った時に使ったルート。
福知山のシャッターストリート。
商店街がほぼ閉まってる。
福知山のPCで
「ぶらいあんさーん!」という声。
見ると、朝ライドの友達とその息子が応援に来てくれていた。600kmブルベを一緒に走った友達。
うれしすぎた。
福知山〜舞鶴
この区間このブルベで初めて会った人にひいてもらう。
けっこう速いペース。着いていくのがやっとくらいの速さ。
あと暑い。
暑くてオーバーヒート気味。
少し着過ぎていた。
暑いと思ったら面倒がらずにすぐ脱がないとダメだわ。
天気はこの辺りから快晴。
舞鶴〜小浜。
ここも以前小浜〜高浜ツーリングで走った逆周り。
ウクライナ旗。
小浜で8番ラーメンを食べるつもりがルート上ではなく、なおかつ行き過ぎてたのであきらめる。わざわざ戻ってまで食べる元気がなかった。
しばらく行くと丸亀製麺発見。
麺が食べたかったので近づくと。
休業中。
ガッカリして先へ進む。
今回のブルベは店運が悪く、結局コンビニ食だけで400km走った。
悲しいけどそのぶん早く終了できた。
小浜〜琵琶湖。
明るいうちに滋賀県琵琶湖に到着。
琵琶湖と月と島と自転車。
ひいてもらうも登りで私が少し遅れだす。
なので塩津のPCで先に行ってもらうことにする。
ここから一人旅。
残り150kmくらいかな。
奥琵琶湖から山科へ。太ももがピクピク痙攣してる。攣りかけだ。
何が悪いのか?前半飛ばしすぎたか?最近飲み過ぎか?暑いからか?寝不足か?鉾の練習のせいか?いろいろ思いあたることがあるが、調子悪いのは確か。
リタイアも頭をよぎるけど250kmも走ったし、あとは登りも無いし、少し休んであとは軽いギアをクルクル回してゴールを目指すことにする。制限までたっぷり時間はある。
前回のブルベ600kmで走った賤ケ岳。
一人寂しく真っ暗な峠を登る。
絶景なのに真っ暗でよく見えない。
下ってからは琵琶湖東岸を南へ。
もうひたすら真っ暗。ダンプやトラックが追い越して行くのが非常に怖い。
PC野洲。
マイアミのレースの時にいつも缶ビール買いにくる店やん。よく知ってる道。
残りも約90km。
あと4時間から5時間で走れるか。
そうするとも20時間切れるかも。
欲が出る。
ただ補給に失敗していて胃が気持ち悪い。
ハンガーノックが怖くて、絶えず何かを食べていたけど、この作戦はエネルギーは枯渇しない代わりに胃がダメージを受ける。もう水も食べ物も受け付けなくなってきた。やっぱりしっかり食べた後は時間を空けて一度胃が空っぽになるまで内蔵を休ませた方がいいと思う。内蔵が調子悪くなると気分がずっと悪い。
おいしいお菓子は大丈夫だけど
コンビニのおにぎりとゼリーは飽きて受け付けなくなった。
じゅうぶん食べているはずなので食べずに先を急ぐ。
精神的にもキツいのがこの区間だった。
真っ暗で景色は変わらない。メーターの残り距離が減るのを確認して走るだけ。いったい何やってんだろ?何が面白いんだろ?あーやめたい。もうブルベはこりごり。そんなことを考えながらひたすらペダルを回す。
南郷洗堰。
山科。
よく知ってるエリア。
京都に入ると気が楽になった。
ただ山科から家に直接帰ると1時間かからないのにゴールは川西。あとは事故をしないようにゴールを目指す。怪我や事故がなければ完走は間違いない。
山科〜宇治〜淀〜川西
山科から宇治〜淀が意外と近いのに驚いた。この区間は京都なのによく知らないルートだった。淀駅周辺と西国街道がややこしい。西国街道に入ると300km淡路島ブルべで使ったルートが多く、あまり間違えずに進めた。
国道171号は車も信号も多く、怖いしストップ&ゴーが多いのでしんどい。無理はしないように、でも20時間切りはしたい。そんなことを考えて走っているうちに20時間の20分前にゴール。20時間切りは400kmを休憩も含めて時速20km以上で移動できたということ。ま、ただそれだけなんだけど。
ゴールで提出するブルベカードを記入していると突然ブルべカードを紛失した人が慌ただしく戻ってきて大騒動。400km走って、その証明書一式がなくなったら泣くになけない。みんなで探した結果、なんとコンビニのゴミ箱で発見。自分で捨ててたらしい。見つかってよかった。
まだ4時だったので始発までコンビニでウダウダしてから阪急で帰宅。
早朝なので座れるのはうれしいけど、気を許すとすぐ寝てしまう。寝ないように思っても寝てしまう。おそろしやブルベ400km。
今年に入って200、300、400、600kmのブルベを完走した。これでSRの認定が受けられる。フランス語でシュペールランドヌール。英語だとスーパーランドナー。日本語で言うと「馬鹿自転車乗り」かな。SRは自転車乗りでもブルべやってる人以外には「何それ?」だし、ブルベやってる人にはありふれた称号だけど、一応目標にしてきたのでうれしい。
おしまい。