[uploading:C342B5AD-F5BE-48FC-8641-4AA80トラクロ参戦記@悪路固定倶楽部。
2023年2月4日土曜日、関西シクロクロス桂川の前日、レースのコースを使ってトラッククロス(トラクロ)が開催されると聞いて、面白そうなので参加することにした。
面白そうとは言っても参加できる自転車を持って無い。規定ではリアはフリー無しの固定ギアで前後ブレーキ無し。いわゆる競輪用のオフロード版である。ただのピスト(競輪車)も持って無いし、安いピストを買っても太いタイヤが入らない。それ専用の自転車を買い足すのも勿体無い。なので手持ちの29インチのMTBを改造することにした。シングルスピード世界選に使った自転車。この自転車最近ほとんど乗っていないので手放すつもりにしていたが久しぶりに日の目を見ることになった。
まずはリア固定のホイールが必要。
一からハブを探してきて組むことも考えたけど、それも高コストなのでたまたまフリマアプリでホイールを見つけたので買ってみた。
届いてはみたもののMTBフレームとロードではハブの幅が違うのでうまく付かない。人には推奨できないが、フレームの内側、ハブの軸にワッシャーを入れて幅を増やして外からナットで無理やり締め込んで使えるようにした。フレームがチタンで多少内側にしなるのがよかった。
リアのタイヤは手持ちの古いシクロクロスタイヤ。フロントは29インチのままでタイヤもコンチの比較的軽いレースキング。とりあえず出てみたい気持ちが大事でルールに適合すればスペックは気にしない。
できるだけコストはかけずに楽しむつもりだったが今度は手持ちのチェーンが使えない。
8、9、10、11速どれも合わない。
チェーン引き付きフレームは便利。
イズミのごつい厚歯用チェーン。
リンスキーっぽいチェーンステー。
もう後には引けないぞ。
昔シングルスピード世界選手権に出た時に景品でもらったPDWのナット回しがすごく使いやすい。使わないので誰かにあげようと思っていたが残しておいてよかった。
レース一週間前からはなるべく他の自転車に乗らないようにして固定ギアに慣れる。この段階では公道も走るのでまだブレーキ有り。
ともかく固定ギアが慣れない。MTBにいつも乗ってると段差を下りたり、狭いラインにタイヤを通す時ついペダルを止めてします。そうすると強い慣性で体が前に投げ出されそうになる。そういうクセを治すために乗るんだけど、普通の自転車の倍くらい疲れる。なんでか知らんが。スキッドもうまくできないまま土曜日レース当日を迎える。
ブレーキを外して会場へ。
前日の節分で使用した鬼のコスプレ。
これでレースに出る。
節分時期だし鬼コスプレが被りそうだなーって思っていたら、
ん??
あれ?
誰もコスプレしてないぞ。
シングルスピードの大会ではコスプレがデファクトだと思っていたけど、トラクロでは違うらしい。
なんかみんなラッパーみたいな格好してるぞ。
ちょいオシャレな普段着。
ストリート系か。
もちろん裸で乳首に直接安全ピン刺してゼッケン付けてるようなクレージーな輩もいない。
おいおい!ジェネレーションギャップを感じるぞ。
ただこの時点で若者ぶってそんな格好に着替えるのもかえって恥ずかしいので赤鬼スタイルのまま走ることにする。
スタートはルマン方式。
スタート地点まで約100mほどランニング。そこにめちゃくちゃに並べてある自転車の中から自分の自転車を探し出して走り出す。
混乱を抜けてシクロクロスコースを走る。
ギア比は前30X17の1.76。
ちょっと軽いかな?と思ったけど自分の脚力ではこれでピッタリだった。これ以上重いとかなり疲れる。
ただスピードには乗らない。
ただスピードに乗ると止まれないので怖い。
ともかく止まれないのでコーステープを突っ切りそうに何度もなる。
シケインはいつも通りのように見えるが動いているピストから飛び降りるのはすごい恐怖。
急には曲がれないので大きく回る。
軽いギアが無いので勢いよく走るのがコツ。
予選はめちゃくちゃがんばって6位かな。決勝進出。もうめちゃくちゃがんばってヘトヘトになった。予選の15分が通常30分レースより疲れる。変速が無いので背筋を使って立ち漕ぎし続けるので全身が悲鳴をあげている。
選手にぴちぴちジャージはあんまりいない。
そんでもってDJが入ってる。
ちょっとやんちゃなオシャレ感。
決勝は予選で残った上位20名で走るも疲れてすぐ脚が終わり。18位くらいかな。べべの方だった。
戦い終えて、日が暮れてー。
山ちゃんと黄昏る。
やっぱりトラクロも脚が無いとダメだなー。
受け入れてくれた関クロスタッフ、悪路固定のみなさん、写真撮ってくれたり、応援してくれたみんな、ありがとうございました。
衣装を洗濯する時は別に洗わないと色移りして怒られますよー。