朝焼けの中で

ぶらいあんの自転車日誌

調査兵団

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自分の部屋の机の前に地図が貼ってあって、仕事をしながら地図を眺めていると、よさそうなトレイルが見えてきた。

そこそこ距離があるので友達を誘って行ってみる。

最初に600mくらい登って、あとは100mくらいを下っては登り返すようなピークがいくつも連なる尾根だ。緩やかな尾根なのでたぶん道はついている。傾斜もところどころ急なところもあるが上級者ならほとんど自転車に乗って行けそうな感じ。極楽トレイルか!

ただしこれはあくまで机上の話。

実際行ってみると、全然違う。

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入って一つ目のピーク。ここは見晴らしもいい。
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路面もきれい。

ただここまででした。

その先は人がほとんど入っていない様子。

会話のほとんどが

「これ道かな?」

「これは道だな。たぶん。」

「あれ?道がなくなった。」

「とりあえずピーク行こ。」

あまり人に見向きもされないけど、メガネはずして、髪型変えたらめっちゃかわいい!みたいなトレイルを期待していったが、そう甘いものではなかった。人が行かないのには理由がある。

苦労して自転車を担いでピークをクリアしたからと言って、ご褒美の極上の下りがあるわけではない。道らしいものはあるが倒木を避けたり、またいだり、くぐったりして通過するのがやっと。下り終えるとまた次のピークを目指して自転車を担ぐ。ピークに到達しても素晴らしい景色もない。それの繰り返し。気がつけば深い山奥にいて、進むにしても戻るにしても大変なところにいる。見える範囲に家も電線も何もない。車の音もしない。登山道によくあるビニールテープの目印もほとんどない。

GPSと補給食はあるので怪我だけしないように次から次にピークをクリアしていく。報われない努力はないと思うが、苦労してわかったのは、このルートは自転車には使えないということだ。

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北へ進む。残るは最後のピーク。

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ここは三角点があるので人は来ていた。

反対側のゴール地点から近いのでそこから入れば比較的やさしく来れる。

結局自転車にはほとんど乗らずにゴールした。

誰一人会わなかった。

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林道に出るとめちゃくちゃホッとする。

アプローチと帰りの往復1時間を入れて計6時間30分。

非常に疲れたけど帰宅して反省して地図を見てるとまた新しいルートを見つけてしまった。今回よりさらに長い。誰かお付き合いお願いします。